「白髪がだいぶ目立ってきたから、きれいに染めてあげたい」「昔からパーマをかけていたから、またふんわりさせてあげたい」。カラーやパーマは、ご本人の見た目と気持ちを大きく明るくするメニューです。ただし、カットや洗髪と決定的に違う点が一つあります。薬剤を肌の近くで使う施術だということです。
だからこそ、依頼の前に確認しておくことが3つあります。1つめは「肌」。ヘアカラーによるかぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)は、これまで何十年も問題なく染めていた人でも突然発症することがあり、事前のパッチテスト(皮膚アレルギー試験)が欠かせません。2つめは「体調」。カラー・パーマはカットより時間がかかり、においや薬剤の刺激もあるため、長めの施術に耐えられる体調かの見極めが必要です。3つめは「意思」。特に認知症のある方の場合、ご本人がその施術を本当に望んでいるかを、ご家族と事業者が一緒に確認するプロセスが大切になります。
この記事では、パッチテストの訪問での段取り、体調確認の項目、認知症の方の意思確認、当日の中断基準の決め方までを順に解説します。少し手順が多く感じるかもしれませんが、一つずつ確認すれば、カラーもパーマも安心して楽しめるメニューになります。

