「お風呂に入る回数が減って、頭のにおいやかゆみが気になる」「さっぱり洗ってあげたいけれど、洗面台まで連れて行くのが大変」。訪問理美容へのシャンプー(洗髪)の相談は、こうした切実な悩みから始まることがほとんどです。
最初にお伝えしたいのは、洗髪は「できるかできないか」ではなく、「どの方式でやるか」を選ぶメニューだということです。訪問での洗髪には、大きく3つの方式があります。(1) ご自宅の洗面台や浴室を使う方式、(2) 事業者が持参する移動式の洗髪槽などを使い、ベッドの上や部屋の中で洗う方式、(3) お湯をほとんど使わないドライシャンプーや蒸しタオルでのケア。ご本人の移動能力・姿勢の保ちやすさ・体調と、ご自宅の環境(お湯・排水・スペース)の組み合わせで、最適な方式が決まります。
つまり、「うちはお湯の準備が難しいから無理」「寝たきりだから洗えない」と諦める必要はありません。移動が難しい方には持参の洗髪槽、環境が整わないお宅には水を使わない方法と、選択肢は用意されています。
この記事では、3つの方式それぞれの条件と準備、体調面の配慮、費用と依頼の実務までを順に解説します。読み終えるころには、ご自身の状況でどの方式を相談すればよいかが見えてくるはずです。

