正月の依頼が読みにくいのは、年末年始の繁忙に加えて、冬がインフルエンザなど感染症の流行期と重なるためです。厚生労働省健康局結核感染症課・日本医師会がまとめた「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」(平成25年11月改訂)では、インフルエンザは例年11月上旬頃から散発的に発生し、1月下旬から2月にピークを迎えた後、4月上旬頃までに終息するとされています。つまり、正月に施術を希望する時期は、ちょうど流行が立ち上がってピークに向かう局面と重なります。
同手引きは、高齢者施設での感染防止策として「施設へのウイルス持ち込みの防止」を挙げ、その中で面会者等への対応や、施設に出入りする人の健康管理を求めています。また予防の基本として、外出時のマスク着用、外出から戻った際の手洗いなどを示しています。訪問理美容・出張美容の施術者も施設に出入りする外部の人にあたるため、施設側から健康観察やマスク着用、体調不良時の来所自粛といった対応を求められることがあります。
実務上、冬場は次の点を早めに押さえておくと予定が崩れにくくなります。
- 施設で感染症が発生・流行すると、外部事業者の立ち入りや面会が一時的に制限・中止される場合がある
- 制限がかかると、いったん決まっていた施術日が延期になることもある
- 家族側・施術者側のどちらかに発熱等の症状が出た場合は、無理に予定を通さず日程を組み直す
正月前は「予約が取れるか」だけでなく「当日に施設へ入れるか(感染状況しだいで変わる)」まで見込んで、余裕を持った日程で相談しておくと安心です。感染症の発生状況や立ち入りの可否は施設ごとの判断であり、本サイトが保証するものではないため、直前でも施設への確認を欠かさないようにしましょう。