訪問理美容の事業者選びで資格について確認すべきことは、突き詰めると3つの層に整理できます。1層目は理容師免許・美容師免許という国家資格。これは施術を行うための法律上の大前提で、無資格者による理容・美容の営業は法律で禁止されています。2層目は出張理美容に関する保健所への届出。訪問という営業形態が制度に沿って行われているかの確認です。3層目は訪問福祉理美容師などの民間の研修・認定。高齢者や要介護の方への対応に特化した知識を上乗せで学んでいるかの目安になります。
この3層は役割がまったく異なります。1層目の免許がない事業者は論外ですが、2層目の届出は地域によって取り扱いが異なり、3層目の研修は法律上の義務ではありません。つまり、「すべてがそろっていないとダメ」なのではなく、それぞれの層で何を意味するのかを知ったうえで、確認の優先順位をつけることが大切です。
この記事では、まず理容師免許と美容師免許がどう違う国家資格なのかを整理し、資格によって変わる施術範囲、出張時の免許証の携帯・提示、届出の地域差、民間資格の見方までを順に解説します。読み終えるころには、事業者ページのどこを見て、問い合わせで何を聞けばよいかが分かるようになります。

