「訪問理美容を頼みたいけれど、うちの場合は対象になるのだろうか」。この不安から問い合わせをためらっているご家族は少なくありません。先に結論をお伝えすると、対象かどうかの判断の軸はただ一つ、「理容所・美容所(お店)に来ることが困難な事情があるか」です。そして、その困難さの代表例として国の通知が挙げているのが、疾病・骨折・認知症・障害・寝たきり等の要介護状態です。要介護認定を受けている方や、車椅子・寝たきりで外出が難しい方は、対象に該当する可能性が高いと考えてよいでしょう。
さらに知っておきたいのは、対象の範囲が地域によって少し異なることです。国の通知が示す対象に加えて、都道府県などの条例で、社会福祉施設の入所者やへき地にお住まいの方などが対象に追加されている地域があります。つまり「全国共通の基本」と「地域ごとの上乗せ」の二階建てになっているのです。
だからこそ、自己判断で「うちは無理だろう」と諦めるのはもったいない選択です。確認の手順はシンプルで、(1) ご本人の状態を整理する、(2) 事業者に状態を伝えて対象になるか聞く、(3) 制度を正確に知りたければ保健所に確認する、の3ステップ。この記事では、国の通知の内容、地域差の実例、判断に迷うケースの考え方、そして具体的な聞き方までを順に解説します。

