訪問理美容には、ご自宅(在宅介護のお住まい)へ来てもらう場合と、入居中の老人ホームやグループホームなどの施設へ来てもらう場合があります。まず結論からお伝えすると、この2つは法律上はどちらも「出張理容・出張美容」という同じ枠組みのサービスで、施術の内容そのものに大きな違いはありません。違いが出るのは、「誰と調整するか」「環境を誰が整えるか」「費用がどう計算されやすいか」という段取りの部分です。
自宅訪問は、ご家族が事業者を選び、直接問い合わせて、施術スペースの準備まで自分たちで行うスタイルです。自由度が高い反面、環境づくりと日程調整の手間はご家族側にかかります。一方の施設訪問は、施設という「もう一人の調整相手」が加わります。施設側の受け入れルールに沿う必要がある反面、施術場所の確保や当日の見守りを施設スタッフに支えてもらえる安心感があります。
この記事では、手配のルート、施術環境、当日の立ち会い、費用の考え方、感染対策の5つの観点から、自宅訪問と施設訪問の違いを順に整理します。ご自身の状況がどちらにあてはまるかを思い浮かべながら読み進めると、次に誰へ連絡すればよいかがはっきり見えてきます。なお、カットや顔そりなどの施術内容、施術者に理容師・美容師の国家資格が必要である点は、訪問先がどちらであっても変わりません。

