「伸びたひげをプロにきれいに剃ってもらいたい」「母の顔の産毛が気になる」。顔そり(シェービング)は、訪問理美容の中でもご本人の印象と快適さを大きく変えるメニューです。ただし、依頼の前に知っておきたい大切なルールがあります。カミソリを使った本格的な顔そりは、理容師法にいう理容の業務であり、理容師が行う施術だということです。美容師に認められているのは「化粧に附随した軽い程度の顔そり」までで、ひげをしっかり剃る、顔全体をカミソリで剃るといった依頼は、理容師が対応する事業者を選ぶ必要があります。
そのうえで、依頼前に確認しておきたいのは次の4点です。(1) 資格:カミソリでの顔そりを理容師が行ってくれるか。(2) 肌:ご本人の肌の状態(乾燥・湿疹・傷)を伝えたうえで対応できるか。(3) 薬:血液をさらさらにする薬など、出血に関わる服薬情報の共有。(4) 仕上げ:蒸しタオルや保湿など、施術前後のケアがどこまで含まれるか。
顔そりは刃物を直接肌に当てる施術だからこそ、資格と情報共有の確認が他のメニュー以上に重要になります。この記事では、資格のルール、女性の顔そりの扱い、肌と服薬の伝え方、電気シェーバーとの使い分け、依頼時の聞き方までを順に解説します。なお、この記事でいう顔そりには、男性のひげそりと女性の産毛のお手入れの両方を含みます。それぞれの確認ポイントも本文で分けて説明します。

