結論として、基礎疾患がある方や施設入居中の方でも、事業者側が定める感染対策を確認すれば訪問理美容は利用可能です。
訪問理美容は、理容師・美容師が利用者の自宅や介護施設、病院等に出向いて施術を行うサービスです。一般的な理容所・美容所と異なり、施術の場が利用者の生活空間そのものになるため、感染症対策は「事業者が自主的にどこまで徹底しているか」が利用可否を左右する重要な判断材料になります。
厚生労働省は「出張理容・出張美容に関する衛生管理要領について」という通知で、出張理容・出張美容を行う事業者に対し、器具の消毒や従業者の健康管理など衛生確保のための具体的な措置を求めています。また、全国訪問理美容協議会などの業界団体も、訪問先施設で感染症が発生している場合の対応や、技術者本人の体調基準など、より実務に即したガイドラインを公表しています。
つまり「感染対策をしているかどうか」は事業者の努力に委ねられている部分もあるため、利用する側が確認すべきポイントを把握しておくことが、安心してサービスを使うための第一歩になります。次の章から、具体的に何を確認すればよいかを整理します。

